「高校野球広島大会・4回戦、広陵4-0市立呉」(21日、電光石火きんさいスタジアム三次) 4季連続甲子園出場を目指す広陵が初戦から3戦完封勝利で準々決勝に駒を進めた。 今大会初先発となったエース・高尾は初回に2安打で1死二、三塁のピンチを…

 「高校野球広島大会・4回戦、広陵4-0市立呉」(21日、電光石火きんさいスタジアム三次)

 4季連続甲子園出場を目指す広陵が初戦から3戦完封勝利で準々決勝に駒を進めた。

 今大会初先発となったエース・高尾は初回に2安打で1死二、三塁のピンチを背負うも、後続を連続三振に仕留めて無失点で立ち上がった。その裏に打線が2死満塁の好機を迎え、2年生の世古口が右翼フェンス直撃の走者一掃先制3点適時三塁打を放った。

 世古口は一次登録ではメンバー外だったが、3年生の推薦があり、背番号20で最終メンバー入り。中井哲之監督も「3年生で話し合わせたら、普通は3年生を選ぶところですけど、『世古口の思い切りを買いたい』という意見を言ってきた。本人も非常に粋に感じて、頑張っていますよね」と目を細めた。

 高尾は二回以降、盤石の投球。六回途中2安打無失点、7奪三振の力投を見せた。気温30度で強い日差しの中、最速は147キロを計測。「真っすぐは走っていたので、真っすぐ中心の配球でしっかり押せて行けたので良かった」と前を向いた。

 2番手の左腕・山口も3回1/3を1安打無失点の好投。最速は144キロをマークし、「真っすぐで勝負できたので良かった。高尾に任せきりにならずに自分たちでも勝って、甲子園に行きたい」と話した。これで広陵は今大会初戦の大竹戦から3戦連続完封勝利となった。

 2年生の堀田を加えた3投手のリレーに指揮官は「それなりの仕事はしてくれるし、この暑い中で戦うには3人が3回ずつ思い切り投げて、3点以内に抑えて、4点以上とって勝つのが理想ですかね」と語った。