町田が名古屋の日本代表MF相馬勇紀(27)を完全移籍で獲得することが21日、わかった。すでに両クラブ間の交渉が合意に達しており、来週中にも正式発表となる。J1昇格1年目で首位に立つ町田が、初優勝に向け、実力、実績、そして補強ポイントとして…

 町田が名古屋の日本代表MF相馬勇紀(27)を完全移籍で獲得することが21日、わかった。すでに両クラブ間の交渉が合意に達しており、来週中にも正式発表となる。J1昇格1年目で首位に立つ町田が、初優勝に向け、実力、実績、そして補強ポイントとしても完璧なアタッカーを確保した。

 1年半にわたるポルトガル1部カザピアへの期限付き移籍を経て、今夏保有権を持つ名古屋に復帰した相馬。関係者によると、名古屋とは今季末まで契約を残す中で、本人は海外でのプレー継続を希望し、欧州5大リーグのクラブも興味を持っていたという。しかし日本円にして3億円以上という違約金がネックに。その中で国内で優勝を狙えるクラブへの移籍も視野に入れ、新たな環境を探っていた。

 一方で今夏、町田はパリ五輪代表MF平河悠(23)が英2部ブリストルCへと移籍。平河の抜けた穴を埋めてあまりあるアタッカーに、左MFの一番手としてオファーを出した。他J1クラブも興味を示す中で名古屋との交渉に臨み、残り半年間としては異例となる違約金3億円以上を支払うことで、獲得にこぎ着けた。黒田剛監督の下で優勝を目指す町田にとって、スピード、攻守の強度にポルトガルでさらに磨きをかけた相馬の獲得は大きい。