「ドジャース7-6レッドソックス」(20日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手は一時逆転の起点となる二塁打を放つなど4打数1安打、2四球。チームは延長戦の末に今季4度目のサヨナラ勝ちを収め、後半戦開幕から連勝となった。 クライマック…

 「ドジャース7-6レッドソックス」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は一時逆転の起点となる二塁打を放つなど4打数1安打、2四球。チームは延長戦の末に今季4度目のサヨナラ勝ちを収め、後半戦開幕から連勝となった。

 クライマックスを迎えたのは同点の延長十一回だった。1死一、三塁から大谷が申告敬遠で歩かされた。満塁となり、レッドソックスは内野5人体制を敷いたが、続くスミスが中前にクリーンヒットを放ち、激闘に終止符を打った。

 この試合、大谷のバットから快音が響いたのは六回先頭の第3打席だった。しっかりとボールを見極め、打者有利のカウントを作ると、甘く入ってきたスライダーをきれいに逆方向へ流し打った。

 三遊間を詰めていた三塁手の横を時速181キロの打球が抜けていき、最後はゴロとなったがあっという間に左中間フェンスへ到達。大谷は悠々と二塁へ到達し、MLB通算800安打の節目となった。T・ヘルナンデスのタイムリーで同点のホームを踏んだ。さらにパヘスの犠飛で一気に逆転し、ゲームはこのまま行くかと思われた。

 だがリリーバーのバンダが直後に逆転2ランを被弾。1点を追う八回はフリーマンの安打などで1死満塁の好機を作り、ロバーツ監督は代打・ロハスを投入したが、止めたバットに当たってしまいまさかの投ゴロホームゲッツー。本拠地は大きなタメ息に包まれた。

 それでも九回にK・ヘルナンデスが起死回生の同点ソロをたたき込み、試合は延長戦に突入。延長十回にもキケが再び同点タイムリーを放って勝利への望みをつないでいた。

 チームは負傷者リスト入りしていたケリーが復帰し、カーショー&グラスノーの先発復帰も決定。リリーフ陣の整備に課題は残るが、勢いが生まれそうな勝利だ。