「大相撲名古屋場所・7日目」(20日、ドルフィンズアリーナ) 湘南乃海が欧勝馬との平幕2敗対決を制して5勝目を挙げた。夏場所で優勝争いの単独先頭も経験。精神面を上積みし、先場所を上回る快進撃を狙う。横綱照ノ富士は長い相撲で宇良を退け、無傷…

 「大相撲名古屋場所・7日目」(20日、ドルフィンズアリーナ)

 湘南乃海が欧勝馬との平幕2敗対決を制して5勝目を挙げた。夏場所で優勝争いの単独先頭も経験。精神面を上積みし、先場所を上回る快進撃を狙う。横綱照ノ富士は長い相撲で宇良を退け、無傷の7連勝。かど番の大関貴景勝が新小結平戸海に寄り切られて5敗目を喫した。大関豊昇龍は関脇霧島に不覚をとって3敗目。全勝の照ノ富士に、大関琴桜、小結大栄翔ら7人が2敗で続く。

 夏は湘南乃海の季節だ。体も動くし、相手もよく見える。立ち合いで右に動いた欧勝馬の変化にも慌てず対処。すぐ相手に向き直ると、返す刀で首根っこを押さえつけてはたき込んだ。「体がしっかり反応できた」と納得顔で振り返った。

 神奈川県大磯町出身。湘南乃風とサザンオールスターズを愛する26歳は7月に強い。初土俵から過去10度の7月場所で負け越しは1度だけ。昨年は新入幕で10勝し、敢闘賞を獲得した。

 夏場所では11日目に単独トップに立つ活躍。重圧から最後は4連敗したが、貴重な経験を積んだ。メンタル面で「先場所よりはいいのかなとは思う」と自らの成長を感じている。

 8日目は横綱照ノ富士に初挑戦。「その日その日で自分のできることを精いっぱい、やることを決めてやるだけ」。自分を信じて、酷暑の名古屋で初金星を挙げる。