「フレッシュオールスター、全イースタン7-0全ウエスタン」(20日、姫路ウインク球場) 阪神のドラフト3位・山田脩也内野手(18)=仙台育英=は「8番・遊撃」で先発し、三回1死の第1打席でチーム初安打となる中前打。プロとして初の大舞台でも…

 「フレッシュオールスター、全イースタン7-0全ウエスタン」(20日、姫路ウインク球場)

 阪神のドラフト3位・山田脩也内野手(18)=仙台育英=は「8番・遊撃」で先発し、三回1死の第1打席でチーム初安打となる中前打。プロとして初の大舞台でも勝負強さを示した。試合はイースタン・リーグ選抜が7-0で勝利し、通算23勝30敗6分けとした。最優秀選手(MVP)はヤクルト・橋本、優秀選手はDeNA・石上、日本ハム・進藤。今季から2軍戦に参加しているオイシックスとくふうハヤテの選手も出場した。

 姫路に集まった1万1080人の大観衆の前で存在感を示した。大舞台での初打席。山田がいきなり快音を響かせた。「すごく楽しくて、ヒットを1本打てましたし、すごく良かった」と興奮気味に話した。

 三回1死。「ストライクが来たら振っていこう」。相手左腕のDeNA・森下とは初対戦。初見でも臆することなくバットを振った。真ん中に来た甘い直球を捉えて鋭いゴロで二遊間を破り、チーム初安打。スタンドからは歓声と拍手が送られた。

 仙台育英2年時は夏の甲子園で全国制覇に貢献。ウエスタン開幕の3月15日・広島戦でも公式戦初打席で初安打を放った。“持ってる”ルーキーはこの日も見せ場を作った。

 持ち味の守備でも軽快だった。直接打球をさばく機会はなかったが、二回1死一、三塁の二ゴロで併殺を完成させた。6月29日のウエスタン・広島戦で右肘の違和感を覚えて戦列を離れ、16日のウエスタン・オリックス戦から復帰したばかりだが、不安を感じさせない送球を見せた。

 試合前は他球団と交流し、「勉強になった」と充実の時間を過ごした。交流を楽しみにしていたロッテのドラフト5位・寺地(明徳義塾)とは試合中に「三塁ベースコーチャーにいたので、そこでじゃれ合いみたいなことをしました」と満面の笑み。次世代のスター候補が集まる舞台で、山田は刺激と自信を得た。