「ヤクルト6-4DeNA」(20日、神宮球場) 神宮上空を何度も襲った雷雲だが、ヤクルト打線の炎が消えることはなかった。オスナが同点弾、勝ち越し弾と値千金の2発で雷雨を切り裂いていく。「『それがベストだよね、俺も打ちたいよ』と言ったけど、…

 「ヤクルト6-4DeNA」(20日、神宮球場)

 神宮上空を何度も襲った雷雲だが、ヤクルト打線の炎が消えることはなかった。オスナが同点弾、勝ち越し弾と値千金の2発で雷雨を切り裂いていく。「『それがベストだよね、俺も打ちたいよ』と言ったけど、『毎日同じメッセージを送ってくれ』と伝えます」。約束のアーチだった。

 試合前、相棒でもあるサンタナからLINEが届いた。「今日ホームラン2本打つぞ」-。文字を通して鼓舞された舞台。六回には同点ソロを放ち、試合を振り出しに戻すと、八回には2打席連発となる13号2ランで試合を決めた。有言実行の2本塁打に笑顔だった。

 現在、相棒でもあるサンタナは左足裏痛で離脱中。互いを認め合い、切磋琢磨(せっさたくま)し合ってきた友の不在という危機に直面しているかに思われたが、そうではなかった。離れていても共に戦っていた。

 村上も17号を含む3安打と、4月29日以来の猛打賞だ。DeNA猛打打線VSヤクルト強力打線同士の戦いは、今カード1勝1敗になった。「チームの勝ちに貢献できてよかったです」。オスナが約束の一打を放つたび、チームはさらに勢いを増す。