「オリックス2-3楽天」(20日、ほっともっとフィールド神戸) 1軍で初の救援登板に臨んだオリックス・山下舜平大投手(22)が痛恨の決勝打を浴びた。0回1/3を1失点で今季4敗目となり、快投での再出発とはならなかった。 延長十二回先頭の中…

 「オリックス2-3楽天」(20日、ほっともっとフィールド神戸)

 1軍で初の救援登板に臨んだオリックス・山下舜平大投手(22)が痛恨の決勝打を浴びた。0回1/3を1失点で今季4敗目となり、快投での再出発とはならなかった。

 延長十二回先頭の中島にストレートの四球を与え、村林に捕犠打を決められる。ここで代打・阿部と対戦。カウント1-2からこの日初めて投じたフォークを捉えられ、勝ち越しの左前適時打を献上。続く小郷にも中前打を打たれたところで、無念の降板となった。一塁ベンチから見守る中嶋監督も渋い表情だった。

 ウエスタンでは13日のソフトバンク戦で救援登板し、15日の同戦と16日の同阪神戦に中継ぎで連投をクリア。19日に1軍再昇格し「全力で行かないといけない。やることは抑えることが一番。1、2軍関係なくやることは一緒かなと思います」と決意を口にしていた。

 今回の登板を振り返った山下は「場面は初めてだったんですけど、自分の投球ができなかったので悔しかったです。意地でも応えたかったですけど、チャンスをいただいて投げさせてもらえたことにまず感謝をして。次のチャンスをもらえるようにまた頑張りたい」と力を込めた。

 中嶋監督は「何かの変わりを期待したんですけどね。(球を)扱いきれていないというか…。変わりを期待していますし、何かをつかんでほしいと思っていますし。彼の野球人生はめちゃくちゃ長いと思いますし、そのきっかけとしてやろうと思った一発目なんですけどね。結果的にはもう僕が使ったのが悪いので、彼にはもうまた次やってほしいと思います。めげない限りは使います」と話した。

 指揮官の言葉を報道陣から伝え聞いた山下は「野球は大好きなんで、めげるはないと思いますけど、また明日から練習しようかな」と懸命に前を向いた。