「中日3-4巨人」(20日、バンテリンドーム) 接戦を勝ち切った試合後、巨人・阿部監督は5番打者を殊勲とした。1点リードの三回、2死満塁から2点適時打。「大城のタイムリーが大きかった」と、1点差になった勝敗の分岐点と評した。6月27日のD…

 「中日3-4巨人」(20日、バンテリンドーム)

 接戦を勝ち切った試合後、巨人・阿部監督は5番打者を殊勲とした。1点リードの三回、2死満塁から2点適時打。「大城のタイムリーが大きかった」と、1点差になった勝敗の分岐点と評した。6月27日のDeNA戦から、5番までの上位打線を固定。この間、勝率・667と攻撃の形が整った。

 前夜、両リーグワーストとなった15回目の完封負けを喫した。この日は「より攻撃的に?そのつもりでやっている」と岡本和を左翼、大城卓は一塁と動かしながらも、打順は固定して臨んだ一戦。初回、丸の四球、吉川の中前打で一、三塁を作ると、ヘルナンデスの遊ゴロで先制点を奪った。

 打順固定の効果は数字にも表れている。2安打3出塁の丸は1番での打率が・336。「形はどうであれ、塁に出れば僕の役割は果たせたなと思う」。三回に2点適時打を放った大城卓は5番で打率・333。「やっぱり得点圏で回ってくることが多いので」と、走者をかえす役割に徹することで相乗効果を生む。

 連敗を阻止して再び貯金7。歴史的な混戦が続くセ・リーグだが、首位ターンの可能性も見える。トップで前半戦を終了すれば、18年シーズン以来6年ぶりだ。「首位ターンなんて、できるとは思っていなかった。とにかく明日の一試合を勝つ。その後、首位だったんだなくらいでいい」と指揮官。開幕から貫くのは一戦必勝の姿勢。4年ぶりのV奪回に向け、勝って後半戦に弾みをつける。