「オリックス2-3楽天」(20日、ほっともっとフィールド神戸) 楽天は延長十二回、4時間半を超える熱戦を制し2連勝。貯金1となった今江敏晃監督は報道陣の前に姿を現してからなかなか言葉が出てこず「ちょっと待って。魂どっかいってます」と大きく…

 「オリックス2-3楽天」(20日、ほっともっとフィールド神戸)

 楽天は延長十二回、4時間半を超える熱戦を制し2連勝。貯金1となった今江敏晃監督は報道陣の前に姿を現してからなかなか言葉が出てこず「ちょっと待って。魂どっかいってます」と大きく深呼吸。「もちろん選手を信じて見てましたけど、いやあ本当によく勝ちきったと思います」とびっしょりとかいた汗をぬぐった。

 しびれる最終回だった。2-2と同点の十二回、1死二塁のチャンスで「あそこは勝負かけました。いろいろ悩んだけど後悔する」と捕手に代えて阿部を代打で起用。きっちり期待に応え勝ち越しの適時打を放った。

 これで勝負ありかと思ったが、簡単には終わらない。その裏、8番手のターリーが11球連続ボールと大乱調。1死から三者連続四球を与え、ピンチを招く。それでも最後は中川を併殺に仕留めゲームセット。長い長い試合が終わった。

 1点を追う九回には、フランコの適時打で試合を振り出しに戻していたが「忘れてもうた」と苦笑い。報道陣から「今季一番疲れたか」という問いに「間違いない。この暑さもあって、最後は冷や汗だった」と話した。

 総力戦で白星をつかみとり、前半戦勝率5割以上が確定。「一時期を考えると想像もできないけど、選手が頑張ってくれた」とたたえた。