「ボクシング・10回戦」(20日、両国国技館) WBA世界バンタム級7位・那須川天心(帝拳)の初めての10回戦の相手を務めたWBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(米国)だったが、天心にほんろうされて、天心にとってはこれまでで最…

 「ボクシング・10回戦」(20日、両国国技館)

 WBA世界バンタム級7位・那須川天心(帝拳)の初めての10回戦の相手を務めたWBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(米国)だったが、天心にほんろうされて、天心にとってはこれまでで最短タイムとなる3回1分49秒でのKOを許した。

 11センチのリーチ差を埋められず攻めあぐねて、右ジャブからの左ストレート、左ボディーをたびたび被弾。2ラウンド終了間際にはダウン寸前まで追い込まれてゴングに救われたが、3ラウンドに左ストレートを直撃されるとラッシュされ、左ストレートでロープまで吹き飛ばされてダウンした。養父インディオさんら陣営は、これ以上戦えないと判断した。

 右目を腫らして記者会見場に着席したジョナサンは「その時は少し不満はあったが、判断は正しかったと思う」と負けを認め、「距離の取り方、タイミングの取り方が難しかった。対策はしていたし、もっと距離を詰めたかったが、ステップバックのタイミングも彼の方が一歩早く、上回られた。彼の距離だった。パンチの強さも今まで戦った選手よりもなかなかのものだった」と敗因を語った。

 天心の今後についても「彼は前に出る選手で足を止めないので、これからどんどん強くなるだろう」と話していた。