(20日、第106回全国高校野球選手権新潟大会準々決勝 北越0―1帝京長岡) 北越の先発渡辺樹希(3年)は帝京長岡を8回1失点に抑えた。「お前の球なら打たれない」。そう話す捕手の高橋倖冴(3年)のミットをめがけて投げ続けた。 大きく成長した…

(20日、第106回全国高校野球選手権新潟大会準々決勝 北越0―1帝京長岡)

 北越の先発渡辺樹希(3年)は帝京長岡を8回1失点に抑えた。「お前の球なら打たれない」。そう話す捕手の高橋倖冴(3年)のミットをめがけて投げ続けた。

 大きく成長した2年半だった。小島清監督の話では、入学時の球速は110キロ台。細身で力があるとは言えなかったが、トレーニングを重ねた。今春には140キロ台が出るようになったという。

 春の県大会で、北越は帝京長岡に0―4で完封負けを喫した。やり返すことはできなかったが、小島監督は渡辺について「後輩に希望を与えるいいピッチングだった」とたたえた。(久保田正)