「プロレス・東京女子」(20日、後楽園ホール) 「SUMMER SUN PRINCESS’24」のメインイベントでプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合が行われ、第14王者代の渡辺未詩がペア「白昼夢」のパートナー、辰巳リカからシングル初勝…

 「プロレス・東京女子」(20日、後楽園ホール)

 「SUMMER SUN PRINCESS’24」のメインイベントでプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合が行われ、第14王者代の渡辺未詩がペア「白昼夢」のパートナー、辰巳リカからシングル初勝利を挙げて3度目の防衛に成功した。

 渡辺は辰巳の独特な制御不能ファイトにペースを握られ、南側客席では台車に乗せられてスライディングのヒップアタックを食らい、階段から突き落とされたが、暴走をパワーでねじ伏せる。

 場外ではリバースジャイアントスイングで豪快にブン回し、リング内では辰巳のドラゴンスリーパーをおきて破りのドラゴンスリーパーで切り返すと、またまたそのままブン回す。なおもドラゴンスリーパーを狙う辰巳をバッティングハンマーでかわすと、渡辺がレーザービームからのティアドロップを決めて20分19秒、体固めで3カウントを奪った。

 悲願の辰巳超えを果たした渡辺は、28日・両国KFCホール大会から開幕するシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」に臨む。これまでプリンセス・オブ・プリンセス王者が優勝したことはなく、「初めてのことをやってのけたい」と優勝宣言。東京女子史上初の「全グランドスラムを目指して、この夏突っ走っていきたいと思う」と息巻いた。

 辰巳が白昼夢の今後について「一区切り」としたことについては、「ウソ!?リカさんが?私はイヤです!絶対にイヤです!」と困惑していた。

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 セミファイナルではインターナショナル・プリンセス王者の荒井優希が宮本もかとのコンビで「でいじーもんきー」(鈴芽、遠藤有栖組)の持つプリンセスタッグ王座に挑戦。約8カ月ぶりの「もかゆき」タッグは、遠藤に宮本のショルダーネックブリーカーと荒井のFinallyを同時に決める合体技を披露するなどあと一歩のところまで王者チームを追い込んだが、最後は荒井が合体フェースクラッシャーで排除され、孤立した宮本が遠藤のキャメルクラッチでギブアップした。

 2冠を逃した荒井だが「まだまだ貪欲に。これからも攻めの姿勢で頑張っていきたい」と前を向き、「また2人で挑戦したい。今日はでじもんが強くて届かなかったので、またパワーアップしてベルトを取りたい」と、再び「もかゆき」でタッグ王座獲りを目指すことを誓っていた。