(20日、第106回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 日高4―2紀央館) 1点リードされて迎えた終盤の八回裏。試合を振り出しに戻したのは紀央館・市谷光冴稀(きさき)主将(3年)だ。 七回表に打たれた先制打は、つった足が動かず、自らが守る…

 (20日、第106回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 日高4―2紀央館)

 1点リードされて迎えた終盤の八回裏。試合を振り出しに戻したのは紀央館・市谷光冴稀(きさき)主将(3年)だ。

 七回表に打たれた先制打は、つった足が動かず、自らが守る左翼の頭上を越えてしまった。「自分のせいで失点した。ここで取り返す」。2死一、二塁で入った打席。三塁線を破る同点打を決めた。

 試合はタイブレークに突入したが、一歩及ばなかった。それでも、「主将として前に出て発言したり、指示したりすることが苦手だったが、一人一人が考えて動いてくれた」と仲間に感謝した。(周毅愷)