(20日、第106回全国高校野球選手権佐賀大会準々決勝 白石2―10有田工) 2年生投手2人の継投で接戦に持ち込み、競り勝つ。白石は、これまでの2戦と同様のゲームプランを描いていたが、狙いは初回に早くも崩れた。 先発の小野琳生投手(2年)…

 (20日、第106回全国高校野球選手権佐賀大会準々決勝 白石2―10有田工)

 2年生投手2人の継投で接戦に持ち込み、競り勝つ。白石は、これまでの2戦と同様のゲームプランを描いていたが、狙いは初回に早くも崩れた。

 先発の小野琳生投手(2年)がいきなり連打を浴び、無死一、二塁。竹谷暁人捕手(3年)がすかさずマウンドに向かい、小野投手に声をかけた。「調子は悪くない。とにかく思い切り腕を振れ。責任はとるから」

 しかしリズムは戻らない。安打に暴投なども重なり、一気に5点を奪われた。三回途中から継投した中山裕貴投手(2年)も流れを変えられなかった。

 竹谷捕手は「攻めの姿勢を貫いたつもりだったけど、2年生の力を引き出してやれなかった」。

 自身も三回までで退き、その後はベンチから声援を送った。甲子園出場の夢は後輩に託す。(小陳勇一)