(20日、第106回全国高校野球選手権福岡大会準々決勝 春日4―6福岡大若葉) 春日のエース前田歩三雄(ふみお)投手(3年)が粘りの投球を見せた。春の福岡県大会優勝の原動力にもなった右腕を支えるのが「左足」だ。 右投手は、右足から左足に重…

 (20日、第106回全国高校野球選手権福岡大会準々決勝 春日4―6福岡大若葉)

 春日のエース前田歩三雄(ふみお)投手(3年)が粘りの投球を見せた。春の福岡県大会優勝の原動力にもなった右腕を支えるのが「左足」だ。

 右投手は、右足から左足に重心を移し、球に力を伝える。この左足が安定しないのが課題だったが、冬の間、球をネットに投げた後、そのまま左足だけで10秒間立ち続ける練習を毎日続けた。

 それが春の県大会で実った。特に準決勝。九州国際大付から10三振を奪い、被安打2で完投。勢いそのままに夏の優勝を狙ったが、この日は腰の痛みもあり、ペースがつかめなかった。

 それでも五回以降は無失点で、味方の反撃を呼び込んだ。甲子園に届かなかったが、次の目標がある。大学野球の聖地、神宮球場のマウンドに立ちたい。そのために「もっと力をつける」と誓った。(石垣明真、山本達洋)