「ボクシング・スーパーミドル級6回戦」(20日、両国国技館) プロデビュー戦の荒本一成(24)=帝拳=が、ムングンツォージ・ナンディンエルデン(モンゴル)を6回1分9秒のTKO勝ちで下し、初勝利を飾った。 王寺工高時代に高校8冠を達成し、…

 「ボクシング・スーパーミドル級6回戦」(20日、両国国技館)

 プロデビュー戦の荒本一成(24)=帝拳=が、ムングンツォージ・ナンディンエルデン(モンゴル)を6回1分9秒のTKO勝ちで下し、初勝利を飾った。

 王寺工高時代に高校8冠を達成し、日大時代も全日本選手権などを制し、アマチュアでは計12冠の逸材。速さも破壊力も兼ね備えた期待の星は、1回からしっかりガードを固めながら思いパンチを繰り出し続けた。ノーガードで挑発してくる相手にも冷静で、左を中心とした強烈なボディーを2発3発と重ねた。2回も圧倒するなど、序盤から優勢。4回は左フックからコーナーに追い詰め、ラッシュをたたみかけて体力を奪った。6回、リング中央で顔面に強烈な左フックがさく裂。ナンディンエルデンがキャンバスに沈んだ。

 試合後のインタビューでは「ほんと、すいません。ちょっと洗礼みたいな感じでいろいろ感じました」と第一声で謝罪。「まあ1ラウンド目で分からないと駄目なんですけど、相手のうまさに付き合ってしまった」と6回までもつれ込んだ試合を反省した。それでも、両国でデビュー戦を飾り、「最悪のできだったんで、ちょっと休んで、また練習してこの舞台に戻ってくるんで、みなさんに期待してもらいたいです」と話した。