陸上男子400メートルハードルの世界陸上2大会銅メダリストで、現在はスポーツコメンテーターを務める為末大氏が20日、Xを更新。喫煙と飲酒行為によって体操女子パリ五輪代表を辞退した宮田笙子について長文を投稿し「どうか、協会としても出場できる…

 陸上男子400メートルハードルの世界陸上2大会銅メダリストで、現在はスポーツコメンテーターを務める為末大氏が20日、Xを更新。喫煙と飲酒行為によって体操女子パリ五輪代表を辞退した宮田笙子について長文を投稿し「どうか、協会としても出場できる道を探って欲しいです」と訴えた。

 為末氏は三つの観点から「これを機に、十代の子供たちが問題を起こした時に、叱りながら、愛を持って支える社会を作っていくべき」と主張。「ルールの運用は機械的でない方がいい」「十代の脳は大人とは違う」の観点に加えて三つ目に「個人的な体験から人は変われると信じているから」と説明した。

 自身が大学時代にスランプから茶髪にピアスとやさぐれていた頃、「為末はもう厳しいのか」と質問された当時日本代表短距離部長の高野進氏が「何言ってるの。あいつがあそこで終わるわけないでしょ」と即座に答えたという話をメディアから教えてもらったという。

 「私はその日、部屋で号泣しました。このまま終わっていいのかと。今も立派な大人ではありませんが、そこで私は変わったと思います」と振り返った為末氏。「一人でも信じてくれる大人がいれば子供たちは変われると思います」「私は十代で馬鹿げたことをたくさんしました。けれども周りの大人が支えてくれ、変われたと思います」などとつづり「子供たちの問題にフォーカスするより、可能性を信じる社会の方が私は良いと思っています」と訴えた。