「大相撲名古屋場所・7日目」(20日、ドルフィンズアリーナ) 結びの一番で横綱照ノ富士に敗れた宇良に、館内から万雷の拍手と大歓声が送られた。 全勝の横綱に対して低く当たった宇良は、いきなり左からのとったりで、全勝の横綱を揺さぶった。一瞬、…

 「大相撲名古屋場所・7日目」(20日、ドルフィンズアリーナ)

 結びの一番で横綱照ノ富士に敗れた宇良に、館内から万雷の拍手と大歓声が送られた。

 全勝の横綱に対して低く当たった宇良は、いきなり左からのとったりで、全勝の横綱を揺さぶった。一瞬、中央で見合ったが、今後は右の肩すかし。頭を相手の胸につけてもろ差しになると、今後は右下手出し投げで土俵中央をグルグルと回った。

 それでも照ノ富士を崩すことはできず、最後は右を差し、左腕はバンザイの状態に。照ノ富士に右下手をガッチリと取られると、最後は力尽きたかのように土俵を割った宇良は、横綱に会釈するようなしぐさを見せた。

 土俵上で激しく動き回った宇良の相撲には、館内も大興奮。NHKのテレビ中継で解説を務めた舞の海秀平氏も「すべて出し切りましたね。これは価値のある一番でした。やれることはすべてやりましたね。それに対する横綱もさすが。苦しみながらもカッとせずに、我慢して相手をつかまえにいきました」と両者をたたえた。

 照ノ富士は7戦全勝、宇良は3勝4敗。