阪神は20日、育成・佐藤蓮投手(26)を支配下登録することを発表した。背番号は「98」。 上武大から20年ドラフト3位で入団。22年は右肘痛や腰痛など度重なる故障の影響でウエスタンの登板も9試合にとどまり、同年オフに育成契約。今季はここま…

 阪神は20日、育成・佐藤蓮投手(26)を支配下登録することを発表した。背番号は「98」。

 上武大から20年ドラフト3位で入団。22年は右肘痛や腰痛など度重なる故障の影響でウエスタンの登板も9試合にとどまり、同年オフに育成契約。今季はここまで中継ぎとしてウエスタン30試合に登板し1勝0敗1セーブ、防御率2・12と結果を残し、支配下復帰となった。

 鳴尾浜で取材対応した佐藤蓮の一問一答は次の通り。

 -率直な気持ちを。

 「そこをまず一つ目標としてやってたんで。そこで頑張ってやってきたんで。なれてよかったなと思っています」

 -うれしい気持ちが一番。

 「そうですね」

 -球団からどのような言葉を。

 「去年の成績とか、そういうとこから比べるとすごくよくなっていてという話をしてもらって。特にストレートっていうところを課題にやってきたんで。そこがすごく良くなっているっていうことを話してもらいました」

 -具体的にどういう戦力になってほしいと。

 「上の人たちにはライバルがいっぱいいるからという話をされて。その人たちと比べるわけじゃなくて、自分がより、どんどん成長できるようになってほしいということと。あと、真っすぐ、カーブっていうのが僕の魅力だっていうことも言われて。それでどんどん勝負してほしいっていうことを言われました」

 -育成の期間は。

 「支配下で最初取ってもらって、そこから2年間何もできずに育成になってしまったんですけど。そういう悔しい気持ちを持ちながらずっと練習してきて。どうにか支配下に戻りたいという気持ちだけを持ってやっていたので。まだまだここからスタートだと思うんですけど、とりあえずはもううれしいなという気持ちです」

 -この期間で支えになったことは。

 「去年の年末ぐらいから、やり投げの先生のところに行き始めて。そこでいろんなことを教えてもらって。一つ信じるものができて、そこをずっと続けてきて少しずつ形になってきたという。それがこう、結果としてボールが良くなってきたりしてたので。それがすごく僕の中で支えになって、プレーできました」

 -この期間一番磨いたところ、成長したところは。

 「特にやっぱり真っすぐのコントロールとかだと思うんですけど。今年の最初だったりとか、去年までだったら1つフォアボールなりを出してしまうと、そこからズルズル行ってしまうっていうのが僕の悪いところだったんですけど。それが今年は少しずつですけど、フォアボールの数も減ってきて。1つ出してもこう、そこからズルズルいかないっていうか、自分の中で不安なく投げられてるっていうのが僕が成長したところかなと思います」

 -ここから1軍。どういうピッチングを。

 「僕は細かいコントロールとかっていうタイプではないので。強い真っすぐと自信のあるカーブで、どんどんバッターを押していくっていうか。バッターを圧倒できるようなピッチングをしたいなと思います」

 -背番号は。

 「98番になります」

 -ファンに一言。

 「たくさん応援してもらって、結果出せない時期がすごい続いたんですけど。ここからは1軍の戦力になれるように。1軍の舞台でファンの皆さんにいいプレーを見せられるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」

 -話を聞いたのは。

 「練習が終わって、上がってきて呼ばれたっていう感じです」

 -心境は。

 「今月いっぱいっていうのは分かっていたところで、そこまでは自分のできることをやろうっていうのは決めてたんで。それがどんな結果になっても悔いなくやろうっていう風には思っていたので、結果的に支配下に戻れたので、すごいうれしいです」

 -今季結果が出ているのもそういう思いがあったから。

 「そういうことを考えすぎちゃうと、気負いになっちゃうっていうか、そういう部分もあるので。投げてる最中はもうそんなこと考えないでバッターに集中してるんですけど、練習してる時とかは、支配下になりたいっていう気持ちは常に持ってやってました」

 -150キロ台の直球、手応えはあったか。

 「そうですね。スピードも上がってきて、ゾーンにいけばファウルも取れるし、打ち取れるしっていう感覚もあるので、そこはすごく自信持って投げられてます」

 -制球の部分はメンタル面か技術面か。

 「結果的にメンタル面で自信持てたっていうところがあると思うんですけど、まず技術が今まで僕は足りなかったと思ってるので。そこの技術を自分の中で見直して、いろんな人の話聞きながらうまくやれるようにして。それが試合で少しずつ結果が出て、自分の自信になって、どんどん変なことを考えずっていうか、自信もってボール投げれてるなと思います」

 -その技術のひとつがやり投げ。

 「そこはそうですね。年末にどうしても、何か変えなきゃなっていう風に思って声をかけさせてもらって、『1度来なよ』みたいな感じで行くことになって。最初は半信半疑だったんですけど、信じてやるしかないなと思ってやり始めて、そこから少しずつ自分の中で手応えを感じ出して」

 -どのようなつながりで。

 「僕がYoutubeを見ていて、ちょっと話を聞いてみたいなと思ってすぐ連絡したみたいな感じです。関西に、京都にあるんですけど、村上さんっていう元日本チャンピオンの人で、その人のところに行ってます」

 -どんなトレーニングを。

 「別にやりを投げるとかっていうわけじゃなくて、僕のピッチングフォームを見てもらって、ここ、もっとこうした方が球がまっすぐ行くんじゃないかっていうところを、ドリルとか教えてもらいながらっていう形です」

 -いろんな練習方法を学んだ。

 「そうですね。フォームも具体的に何か大きく変えたわけじゃないんですけど、細かいところでこうした方がいいっていう風に言われながら、じゃあそのためにこういうドリルをやってみようかとかっていう風な感じで教えてもらいました」

 -中継ぎは入れ替わりが激しい中、焦りもあった。

 「それはもちろん去年の時点でも思っていましたし、それでもまだ残してもらって、プレーを続けられたので、そこはすごく球団の方に感謝してますし、そこからはもうやるしかないと思ってたので。それで復帰できたんで良かったなと思います」

 -誰に復帰を伝えたいか。

 「担当スカウトの人もそうですし、大学、高校の監督もそうですし、親もそうですけど、いろんな人が応援してくれていたので、そういう人たちに報告したいなと思います」