「大相撲名古屋場所・7日目」(20日、ドルフィンズアリーナ) 東幕下2枚目の大青山(荒汐)が聖富士(伊勢ケ浜)との全勝対決を制して4連勝で勝ち越しを決め、新十両昇進に前進した。 激しい攻防から左四つがっぷりになると、最後は中に入って寄り切…

 「大相撲名古屋場所・7日目」(20日、ドルフィンズアリーナ)

 東幕下2枚目の大青山(荒汐)が聖富士(伊勢ケ浜)との全勝対決を制して4連勝で勝ち越しを決め、新十両昇進に前進した。

 激しい攻防から左四つがっぷりになると、最後は中に入って寄り切り。静岡・飛龍高の4年後輩に貫禄を示し「前に出る相撲だけとりたかった。落ち着いて相撲をとれた。もちろん同じ高校の後輩だし、負けたくない気持ちある」と胸を張った。

 師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)と同じ中国内モンゴル自治区出身。2022年初場所で初土俵を踏み、全休した2場所以外は負け越しなしで番付を上げてきた。191センチと上背もあり、ポテンシャルは十分。関取の座に近づく勝ち越しにも「そんなことは考えず、まだ残り3番ある。一番一番、集中していきたい。(勝ち越しは)もちろんうれしいけど、まだ終わったわけじゃない」と笑顔もなく、気を引き締め直した。