「高校野球群馬大会・3回戦、高崎健康福祉大高崎6-5桐生第一」(20日、上毛新聞敷島球場) 今春のセンバツを制した高崎健康福祉大高崎が劇的な延長十一回サヨナラ勝ち。99年夏の甲子園を制した桐生第一との名門対決を制した。約4時間に及ぶ炎天下…

 「高校野球群馬大会・3回戦、高崎健康福祉大高崎6-5桐生第一」(20日、上毛新聞敷島球場)

 今春のセンバツを制した高崎健康福祉大高崎が劇的な延長十一回サヨナラ勝ち。99年夏の甲子園を制した桐生第一との名門対決を制した。約4時間に及ぶ炎天下の死闘に終止符を打ち、春夏連覇へ前進した。

 九回2死から逆転を許し、1点ビハインドで迎えた最終回。敵失などで1死二、三塁の好機を作ると、斎藤が同点の中前適時打を放って試合を振り出しに戻した。勝負をタイブレーク制の延長戦へ持ち込んだ。

 そして先発マウンドに上がっていたエース左腕・佐藤が再びマウンドへ。延長十一回には無死満塁のピンチを招いたが、気迫の投球で走者の生還を許さず。その裏、1死一、二塁から広島の高山スカウトの次男・裕次郎内野手が中越えにサヨナラ打を放ち、激戦にピリオドを打った。

 試合は五回に1点を先制するもエース左腕の佐藤が3点を奪われて逆転を許した。それでも直後の七回には3点を奪って再び試合をひっくり返した。このままゲームは進むかと思われたが、九回2死からまさかの結末が待っていた。

 2番手の石垣が九回2死から連続四球で一、二塁のピンチを作ると、桐生第一の佐々木に逆転の適時二塁打を浴びた。ぼうぜんとする高崎健康福祉大高崎のナイン。それでも下を向くことなく王者の底力を見せた。