運営費の負担などから見直し論が相次ぐ国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会(国スポ、旧国体・全障スポ)について、佐賀県の山口祥義知事は19日の定例会見で、「個人的な見解だが、(都道府県の持ち回りではなく)手挙げ方式でやったらいいと思う」…

 運営費の負担などから見直し論が相次ぐ国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会(国スポ、旧国体・全障スポ)について、佐賀県の山口祥義知事は19日の定例会見で、「個人的な見解だが、(都道府県の持ち回りではなく)手挙げ方式でやったらいいと思う」と述べた。

 国体が国スポになって初めての大会が今秋佐賀県で開催される。全国知事会長の村井嘉浩・宮城県知事が4月に国スポについて「廃止も一つの考え方」と問題提起したことについて、山口知事は「違和感を覚える。僕らはすごくやりたい」と述べる一方、「ずっと同じやり方で順番を回していくのは昭和的な考え方。他の全国イベントも手挙げ方式が多いと思う」と話した。

 国スポをめぐっては、運営費の負担などから見直し論が相次いでおり、日本スポーツ協会(JSPO)が今年度中に改革案をまとめる見通しだ。

 この日の会見ではほかに、今大会では全障スポも含めた新しい表彰制度を設けると発表。各競技団体と協議し、MVPの選定、団体表彰しかない競技での個人優勝者の表彰、障害者競技の介助者も一緒に表彰するなど、「選手個人や仲間の活躍をたたえるようにした」と説明した。(渕沢貴子)