(19日、第106回全国高校野球選手権山梨大会準々決勝 日本航空4―3帝京三) 山梨大会準々決勝の帝京三―日本航空戦では九回、走者のベースの踏み忘れで、サヨナラ勝ちが消えた。 1点を追う九回、日本航空が土壇場で追いつき、なお2死満塁。5番…

 (19日、第106回全国高校野球選手権山梨大会準々決勝 日本航空4―3帝京三)

 山梨大会準々決勝の帝京三―日本航空戦では九回、走者のベースの踏み忘れで、サヨナラ勝ちが消えた。

 1点を追う九回、日本航空が土壇場で追いつき、なお2死満塁。5番・中西が中前へ打球を放ち、勝ち越しとなる三塁走者が本塁を踏んだ。サヨナラ勝ちを確信した日本航空の選手たちはベンチから飛び出して本塁付近で沸き返り、帝京三の守備陣はグラウンドにうずくまった。

 だが、捕球した帝京三の中堅手・堀間が二塁ベースを踏み、「一塁走者がベースを踏んでいない」とアピール。一塁走者はフォースアウトとなり記録は「中ゴロ」に。得点は認められず、延長タイブレークに入った。

 日本航空の豊泉啓介監督は「このことは忘れて、この試合を勝ち切ろう」と選手たちを鼓舞。2点を追う十一回、内野ゴロの間に1点を挙げた後、九回にベースを踏み忘れた4番・雨宮が2死一、二塁から中前に同点打を放ってミスを挽回(ばんかい)。続く2人が四球を選び、押し出しでサヨナラ勝ちを収めた。=山日YBS(豊平森)