藤田は五輪本番でもキーマンになるだろう(C)Getty Images 大岩剛監督率いるU-23サッカー日本代表は開幕が目前となったパリ五輪で、1968年メキシコ大会以来となるメダル獲得を目指す。現地時間7月17日(日本時間18日)に…

藤田は五輪本番でもキーマンになるだろう(C)Getty Images

 大岩剛監督率いるU-23サッカー日本代表は開幕が目前となったパリ五輪で、1968年メキシコ大会以来となるメダル獲得を目指す。現地時間7月17日(日本時間18日)に行われたフランス代表との親善試合は1-1のドローで終え勝利こそ逃したものの、開催国でもある強豪を相手に五輪開幕前、最後の対外試合で確かな手応えを掴んでいる。

【動画】U-23日本代表がフランスの地へ!パリ五輪に臨む選手たちの裏側

 今回のチーム構成ではさまざまな事情により、一部の有力選手が選出されず、またオーバーエイジの採用を見送るなど、当初の想定通りの顔触れとはならなかったことも事実だ。だが、フランスと好ゲームを演じたこともあり、大岩監督により選ばれた18人の若き日本代表への評価は決して低くはないようだ。

 米スポーツサイト『VAVEL』では現地時間7月18日(同19日)、パリ五輪に臨むU-23日本代表の特集記事を配信。日本チームの戦力分析などを行っており、「有名選手はいないものの、日本はしっかりとした基盤と輝かしい経歴を持つ監督を擁して五輪に挑む」などと評している。

 同メディアは、選手、指揮官の実績に触れながら、「オオイワの勝利をものにする才能は、これまでの各種大会で大いに効果を発揮しており、今夏の日本にとって重要なものとなるだろう」と論じている。

 また、トピック内で「注目選手」として紹介されているのが、MFの藤田譲瑠チマだ。「中盤での確実かつ落ち着いたプレーで存在感を示す22歳は、パスセンスと運動量にも優れており、両サイドで効果的なプレーを発揮する」とスキルを絶賛。さらに、「フジタは2024年のアジアカップで最優秀選手に選ばれ、このオリンピックに向けた日本の壮大な野望に欠かせない存在となるだろう」と背番号8の役割を強調している。

 チーム力を称える一方で、「サムライ・ブルーの高い野望は、序盤で厳しく試されるだろう」として、1、2戦目のパラグアイ、マリと強豪国との対戦が、日本の目標実現に向けヤマ場となると指摘。その上で同メディアは直近の強化試合の結果を踏まえ、「ティエリ・アンリ率いるフランスと1-1の引き分けに持ち込んだことは、大会に臨む準備として好材料となった。開幕戦のパラグアイ戦で好スタートを切ることが重要だからだ」との見解も綴っている。

 過去、日本サッカーが何度も悔しさを味わってきた五輪の戦いで、今世代の代表チームが目標であるメダル獲得にどれだけ近づけるか。大きな期待感の中、いよいよ大岩ジャパンの最後の戦いが始まろうとしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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