(19日、第106回全国高校野球選手権島根大会3回戦 明誠4―6出雲商) 初戦の2回戦で優勝候補の益田東を1点に抑え、チームに勝利をもたらした出雲商のエース福原陽南斗投手(3年)は六回表、1死満塁のピンチでマウンドに上がった。 「全球思いっ…

(19日、第106回全国高校野球選手権島根大会3回戦 明誠4―6出雲商)

 初戦の2回戦で優勝候補の益田東を1点に抑え、チームに勝利をもたらした出雲商のエース福原陽南斗投手(3年)は六回表、1死満塁のピンチでマウンドに上がった。

 「全球思いっきりいってやろう」。気迫を込めて投げ込んだ球はわずか3球。後続を邪飛、遊ゴロに仕留め、雄たけびを上げた。この日は、肩が重くてベンチスタートだったが、「みんなの応援があったからこそ、球もいったし、僕一人では、あんなピッチングはできなかった」。

 その裏、3安打に抑え込まれていた打線は一気に爆発。福原自身も2死満塁の場面で走者一掃の逆転二塁打を放った。「最後の打席と思って、思い切って振り抜いたのがよかった」。

 チームメートとの最後の夏。次戦も「思い切っていきたい」と力を込めた。(堀田浩一)