20日に行われる予定だった王者・田中恒成の初防衛戦となる「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」が19日、挑戦者のジョナタン・ロドリゲスの2・9キロの大幅体重超過により中止となり、JBCの安河内事務局長が見解を述べた。 日本開催での世…

 20日に行われる予定だった王者・田中恒成の初防衛戦となる「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」が19日、挑戦者のジョナタン・ロドリゲスの2・9キロの大幅体重超過により中止となり、JBCの安河内事務局長が見解を述べた。

 日本開催での世界タイトルマッチにおいて、前日計量での体重超過は近年も度々起こっていたが、同事務局長によれば試合自体が中止になるケースは初めて。「非常に珍しいケース。日本のプロモーションの場合はなるべく興行に穴を空けないという長い文化や伝統がありましたけど、今回は本当にベストなコンディションで(リングに)上がれないということであれば、世界タイトルにふさわしくないという判断がされた。そこについてはJBCとしては非常にリスペクトする判断」と話した。

 これまで体重超過となった場合でも、試合は行われることが通例となっていたが、「今後このような判断がもしかしたら主流になっていくのではないか。オーバーウエイトで何とか試合をやろうと続けてきましたけど、やはり今回の対戦相手の状況を見る限り、フェアな試合になるのかと皆さんも疑問をお持ちになったと思うので、(中止は)英断だったのかなと思う」と試合中止を支持した。

 王者・田中恒成については「ここまで非常に減量して調整して、ベストなパフォーマンスをするために用意してきたのに、忸怩たる思いがあると思うけど本人も含めて判断したと思うので、我々はリスペクトしたい」と話した。