(18日、第106回全国高校野球選手権岡山大会2回戦 岡山工0―5玉野商工) 岡山工のエース、時本琥一朗(3年)は六回、3番手としてマウンドに立った。2年生の先発と中継ぎの投手が、相手打線に連打を許し、5点を追う展開に。 これ以上失点できな…

(18日、第106回全国高校野球選手権岡山大会2回戦 岡山工0―5玉野商工)

 岡山工のエース、時本琥一朗(3年)は六回、3番手としてマウンドに立った。2年生の先発と中継ぎの投手が、相手打線に連打を許し、5点を追う展開に。

 これ以上失点できない中、「自分の投球で流れを引き寄せたい」と思って登板した。守備の乱れも重なり、2死満塁の危機を招いたが、相手4番を一ゴロに仕留めて乗り切ると、続く七、八回も無失点に抑えた。だが、打線の援護が及ばずチームは敗れた。

 15日の岡山朝日戦では、延長タイブレークの末に完封勝利した時本。10回138球を投げ被安打4、9奪三振。疲れも残っていた。でも、それを言い訳にしたら2年生たちに示しがつかない。そんな気持ちも抱えながらのマウンドだった。

 試合後、「今日の経験をいかし、自分の力をしっかり発揮できる投手になってほしい」と、後輩たちに未来を託した。浦上義信監督は時本を「技術力よりも精神的にすごく成長した」とねぎらった。(水田道雄)