(18日、第106回全国高校野球選手権千葉大会4回戦、小金2―5拓大紅陵) 強豪相手にまだ3点差。五回表1死一、二塁の場面で、打席に立った小金の神谷優斗(3年)が犠打を成功させた。次の打者の適時打で1点が入り、追いすがる。あきらめない姿を…

 (18日、第106回全国高校野球選手権千葉大会4回戦、小金2―5拓大紅陵)

 強豪相手にまだ3点差。五回表1死一、二塁の場面で、打席に立った小金の神谷優斗(3年)が犠打を成功させた。次の打者の適時打で1点が入り、追いすがる。あきらめない姿を見せられた。

 高校に入ってから始めた野球。もともと足は速いほうだが、球の扱いには苦戦した。他の部員はすでに出来上がっている打撃フォームも、まだ試行錯誤だ。

 でも、細かく目標を立て、きつい練習に耐えて着実にここまでやって来た。「応援に来てくれたみんなに、みっともない姿は見せられない」という思いで頑張った。

 中学生のときから見ていた強豪の拓大紅陵。「簡単な相手ではないが、いい勝負にはなるはず。全力で楽しもう」。そう思って試合に臨んだ。

 「自分は全然打てなくて、仲間がここまで連れてきてくれた。感謝しかない。悔しい気持ちもあるけど、それ以上に楽しかった」=県(芹沢みなほ)