広島の九里亜蓮投手(32)がデイリースポーツ読者に本音をさらけ出す一人語り『Spirit of Challenge』。第4回は『ライバル』をテーマに、大学の先輩であるソフトバンク・東浜巨投手(34)、そして盟友の大瀬良大地投手(33)につ…

 広島の九里亜蓮投手(32)がデイリースポーツ読者に本音をさらけ出す一人語り『Spirit of Challenge』。第4回は『ライバル』をテーマに、大学の先輩であるソフトバンク・東浜巨投手(34)、そして盟友の大瀬良大地投手(33)について語ってもらった。

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 こんにちは、九里亜蓮です!この企画も4回目を迎えました。今回は『ライバル』について話していきたいと思います。よろしくお願いします。

 ライバルと聞いて真っ先に思い浮かべたのは、亜大時代の1学年上の先輩だった東浜さんです。とにかく「東浜さんに勝ちたい」と思って、大学時代はやっていました。

 東浜さんは1年生の時からリーグ戦にも投げていました。なので入学後、僕はすぐに東浜さんのところに行って、「全部教えてください。僕は東浜さんの後ろを金魚のフンのようについて行きます!」って言って(笑)。「いや、いいよ」と言われたりもしたのですが、無視してちょこちょことついていって、いろいろ教えてもらいましたし勝手にライバルだと思っていました。

 とにかく負けたくなかったので、例えば東浜さんと一緒にブルペンに入った時は、東浜さんが投げ終わるまで自分も投げ終わらない。それで結局お互いに約3時間、500球以上投げたこともありました。リーグ戦も東浜さんが1試合目を投げて勝ったら、「俺も絶対に負けねえ」、東浜さんが1点を取られたら、「俺は絶対に0点に抑える」とか、そんな感じで常にすごい意識してやっていました。

 プロでは…ライバルになるのかどうなのか分からないですけど、同期で入った大瀬良に関しては年も一緒ですし、同期でドラフト1位、2位で入って、切磋琢磨(せっさたくま)してやっていける存在が近くにいるのかなと思います。

 出会いは大学2年生の時にあったジャパンの選考会です。大地の場合は大学1年生の秋から大学ジャパンのメンバーとかにも入っていて、有名でした。ブルペンでの投球を見ても「すごい球を投げているな」と思いましたね。そこからの縁なので、何かあるのかなと思います。

 先月のノーヒットノーランもイニングが進むにつれて、このまま記録を達成してほしいなと思いながら見てました。実際に記録を達成して、すごいなぁと素直に思いましたね。大地の場合、今年に関してはスタイルチェンジもして結果を残している。そういう部分はすごくたけていると思って見ています。

 関係性は出会った時から全く変わらないのですが、やっぱり近くにあれだけ結果を出しているピッチャーがいると、そこに負けたくないっていう気持ちが自然と出てきます。そういう意味では大地の存在はありがたいし、大きいかなと。僕としては比較されても恥ずかしくない成績を残していかないといけないと常に思います。すごく良い環境で野球をやらせてもらえているのかなと思っています。