パリ五輪が26日、いよいよ開幕する。関西からメダル獲得を目指す期待の選手をピックアップ。陸上日本代表最年少20歳で競歩の女子20キロと新種目・男女混合競歩リレーに出場する柳井綾音(立命大3年)は、駅伝との“二刀流”で培った力を大舞台にぶつ…

 パリ五輪が26日、いよいよ開幕する。関西からメダル獲得を目指す期待の選手をピックアップ。陸上日本代表最年少20歳で競歩の女子20キロと新種目・男女混合競歩リレーに出場する柳井綾音(立命大3年)は、駅伝との“二刀流”で培った力を大舞台にぶつける。

 柳井は身長156センチと小柄だが、強心臓の持ち主だ。女子20キロ、男女混合競歩リレーで初の五輪出場。陸上日本代表で最年少だが「プレッシャーはない。肩書きもない。本気のぶつかり合いができるのは楽しみ。メダル獲得を目指して頑張りたい」と目を輝かせた。

 立命大では駅伝と競歩の“二刀流”。長距離練習で走り込み、体力には自信がある。「バトンをつなぐのも駅伝に近い。駅伝で培ったコース取りを生かしたい。ガンガン積極的にレースができるのは強み」と勝ち気な一面をのぞかせた。

 パリの“相棒”は大好きな「あんこ」だという。大学1年時、おはぎを食べて結果が出たため、「試合前にエネルギー補給。あんこを白米に乗せたり、きなこをかける。ルーチンです」と少し恥ずかしそうに笑みを浮かべた現役女子大生。パリの街並みをさっそうと歩む。(瑠)

 ◆柳井 綾音(やない・あやね)2003年12月24日、福岡・北九州市生まれ。20歳。小学1年から陸上競技を始め、北九州市立高2、3年時に全国高校駅伝出場。2年時は総合4位。3年時から本格的に競歩を始める。立命大に進んだ22年、U―20世界陸上1万メートル競歩で銅メダル。23年、ブダペスト世界陸上で20キロ競歩30位。