「ボクシング・１０回戦」（２０日、両国国技館）　三大世界タイトルマッチとＷＢＡ世界バンタム級７位・那須川天心（２５）＝帝拳＝のボクシング４戦目の記者会見が１８日、都内で行われ、４試合に出場する８選手が出席した。メインで初防衛戦を行うＷＢＣ…

　「ボクシング・１０回戦」（２０日、両国国技館）

　三大世界タイトルマッチとＷＢＡ世界バンタム級７位・那須川天心（２５）＝帝拳＝のボクシング４戦目の記者会見が１８日、都内で行われ、４試合に出場する８選手が出席した。メインで初防衛戦を行うＷＢＣ世界バンタム級王者・中谷潤人（２６）＝Ｍ・Ｔ＝は今後の大一番を期待させる試合をしたいと意気込み、ＷＢＡ王者・井上拓真（２８）＝大橋＝の名を挙げて今後の統一戦を望んだ。初の１０回戦に臨む天心は天心スタイル完成を宣言し、この日も独特の天心節を響かせた。

　半年ぶりの試合となる天心は「ボクシングなんですけど、ボクシングの動きをしない那須川天心の動きが完成したかな。完成と言ったら成長止まるんで、完成しつつあるかな」と天心スタイル構築への手応えを口にした。

　この間、これまでで最もレベルが高いパートナーを招いてのスパーリングや、あらゆる距離での動きなどの練習を積み、日常での歩き方や人との関わりまでを自身のスタイルに取り入れるなど、意欲的にボクシングに取り組んできたという。

　試合に向けては「宇宙人来ちゃったよ、そんなノリになるくらい、異世界に来ているみたいに場所を支配して、脳の片隅に残るような戦いをしたい」と、独特の天心節で意気込みを表現した。

　一方で「負けるようなことがあったら全部崩れることになってしまうと思うんで、常に世界戦以上の気持ちで、那須川天心の存在をかけて戦っています」ときっぱり。キックボクシング、ＭＭＡ、ボクシングを通じて全勝の誇りものぞかせた。