「高校野球神奈川大会・5回戦、桐蔭学園4-2慶応」(バッティングパレス相石スタジアムひらつか) 昨夏の甲子園大会を制した慶応は神奈川大会の5回戦で、桐蔭学園に2-4で敗れた。 手にした栄光は誇らしく、苦しかった。昨夏日本一の慶応が、桐蔭学…

 「高校野球神奈川大会・5回戦、桐蔭学園4-2慶応」(バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

 昨夏の甲子園大会を制した慶応は神奈川大会の5回戦で、桐蔭学園に2-4で敗れた。

 手にした栄光は誇らしく、苦しかった。昨夏日本一の慶応が、桐蔭学園と3時間29分の熱戦の末に5回戦敗退。昨夏V腕の小宅雅己投手(2年)は、泣き崩れる主将・加藤右悟捕手(3年)の背中をそっと支えた。

 「楽しもう」。マウンド上で互いに誓い、2番手で登板したが、3回2/3を1失点。今春は腰痛に悩まされるなどし「甘くないなと。この1年間チームに貢献できず、エースとして情けない」と悔しさをにじませた。

 昨夏4番だった加藤は「みんなと『日本一になる』と頑張ってきたんですけど、自分の力が足りず悔しい」と涙。森林貴彦監督(51)も「彼らの持ってる力をもっと発揮させてあげられる大会にしたかった」と言葉を詰まらせた。それでも重圧と戦った1年は無駄ではない。「彼らの将来を楽しみにしたい」と指揮官。梅雨明けの青空は、明るい未来へとつながっている。