■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目 (13日、第106回全国高校野球選手権和歌山大会1回戦 日高5―1粉河) 日高の良いところがでた試合でした。三回に3点を取った攻撃は振り回さずにミートに徹し、低めをうまく拾って外野の間を抜けて長打になりました…

■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目

 (13日、第106回全国高校野球選手権和歌山大会1回戦 日高5―1粉河)

 日高の良いところがでた試合でした。三回に3点を取った攻撃は振り回さずにミートに徹し、低めをうまく拾って外野の間を抜けて長打になりました。

 一方、粉河はうまく打ち返している打者もいましたが、ここぞというときにボール球に手を出して三振するなど、少し工夫が足りないように感じました。しっかり見極めていれば、四球を選ぶこともでき、もっと得点できたように思います。またチャンスに走塁ミスがあったのも残念でした。失点はしましたが先発したサイドスローの福井智基投手(3年)は制球が良く、粘り強く投げていました。

 13三振を奪った日高の松山晃大投手(3年)は順調に育ってきたという印象です。昨年までは投球にあらさがありましたが、この試合はストライクゾーンからボールになる変化球が決まっていました。どのチームも攻略するのにてこずるでしょう。日高は創部100年ということもあって、気合が入っているようです。今後の試合も楽しみです。(智弁和歌山・前監督)