(18日、全国高校野球選手権長崎大会2回戦 創成館4―1長崎西) 長崎西が昨夏王者の創成館を延長タイブレークまで追い詰めた。1点を追う七回2死二、三塁、吉田椋(りょう)選手(3年)は「前がつないでくれた。絶対自分が打つ」という気持ちで打席に…

(18日、全国高校野球選手権長崎大会2回戦 創成館4―1長崎西)

 長崎西が昨夏王者の創成館を延長タイブレークまで追い詰めた。1点を追う七回2死二、三塁、吉田椋(りょう)選手(3年)は「前がつないでくれた。絶対自分が打つ」という気持ちで打席に立った。少し浮いた変化球をとらえ、左前適時打。試合を振り出しに戻し、応援する大勢の生徒や保護者らで埋まった三塁側スタンドを大きくわかせた。

 タイブレークで3点を奪われて迎えた十回裏、先頭打者は吉田選手。再び「打つしかない」という気持ちで臨んだが、バットは空を切り、三振。後続も断たれて敗れたが、「振り切れたので、悔いはありません」。(野崎健太)