(18日、第106回全国高校野球選手権佐賀大会3回戦 佐賀西1―13有田工) 佐賀西は男子部員20人のうち3年生は5人だけ。このうち、土井亮太朗選手(3年)が一塁、西山凜太郎選手(3年)が二塁、広瀬駿輔選手(3年)が三塁と内野を固める布陣…

 (18日、第106回全国高校野球選手権佐賀大会3回戦 佐賀西1―13有田工)

 佐賀西は男子部員20人のうち3年生は5人だけ。このうち、土井亮太朗選手(3年)が一塁、西山凜太郎選手(3年)が二塁、広瀬駿輔選手(3年)が三塁と内野を固める布陣だ。有田工に11安打の猛攻を浴びたが、3人にエラーはなく、内野陣の守りは乱れなかった。

 二塁の控えだった土井選手は、新チームで慣れない一塁手となり、この日も部所有のファーストミットを使った。「(新チーム以来)どうなるかと思ったが、肩やひじが痛いのも隠して努力していた」と吉冨寿泰監督。土井選手も、「ずっと新チームで重視して、一番練習してきたこと」とこの日の守備には胸を張った。

 8番打者で、二回の初打席でチーム4本目の安打を中前にはじき返した。吉冨監督は「3年間の気持ちがこもっていた」とたたえる。

 ただ、試合は完敗。「本気で勝つ気で臨んだが、自分たちの力不足でした」と土井選手。同期は1年の入部時から誰もやめなかった。「明日から一緒にできないと思うと信じられない。実感がわかない」。仲間の存在の大きさを改めて感じた。(森田博志)