(18日、第106回全国高校野球選手権大阪大会3回戦 高槻北5―4同志社香里)  今春の近畿地区大会府予選の王者・大阪学院大を17日に破ったばかりの同志社香里。18日は初回にいきなり3点を先取されると、二回も1点を奪われた。エース・北野勇…

 (18日、第106回全国高校野球選手権大阪大会3回戦 高槻北5―4同志社香里) 

 今春の近畿地区大会府予選の王者・大阪学院大を17日に破ったばかりの同志社香里。18日は初回にいきなり3点を先取されると、二回も1点を奪われた。エース・北野勇斗投手(3年)は前の試合を1人で投げており、チームはこの日、他の投手での継投策を取った。

 「北野がいないぶん、他の3年が引っ張らないと」と、4番の木下凌佑選手(3年)は気持ちが入っていた。

 4点差を追う三回表、三つの四球で2死満塁。絶好の好機で打席が回ってきた。狙っていた内角の直球を左前へ運ぶと、2点適時打となり、一塁でガッツポーズをしてチームを盛り上げた。

 ただ追いつくことはできず、1点差で迎えた九回も2死。三塁ゴロで最後の打者となったのは、木下選手だった。

 敗れたが、あふれてきたのは、「高校野球が楽しかった」という思い。だから球場を出るまでは、涙は流さないことにした。(岡田真実)