「ボクシング・10回戦」(20日、両国国技館) ボクシング4戦目で初の10回戦に臨むWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25)=帝拳=と、対戦相手でWBA4位のジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=が18日、都内で開かれた記者会見に出席…

 「ボクシング・10回戦」(20日、両国国技館)

 ボクシング4戦目で初の10回戦に臨むWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25)=帝拳=と、対戦相手でWBA4位のジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=が18日、都内で開かれた記者会見に出席した。

 半年ぶりのリングとなる天心は「3戦目でだいたいの形がきまったかなと思ったけどそんなこともなくて、全ての打ち合いをやってきて、最後にバチッとハマって完成して。ボクシングなんだけどボクシングの動きをしない那須川天心の動きがホントに完成したかなと思うので、そこを楽しみに見てほしい。スパーリングだけじゃなくて、日常で得るものが大きかった。歩き方とか、人との関わり方とか、全てを取り入れたという感じ」と、天心スタイルの構築に手応え十分。

 当日は「応援してくれとは言わないけど、お、コイツやべえな、宇宙人来ちゃったよ、そんなノリになるくらい、異世界に来ているくらい場を支配して、脳の片隅に残るような戦いをしたい」と、天心らしい表現で意気込みを示した。

 相手が上位ランカーとあって、勝てば世界挑戦も現実味を帯びてくるが「最初から言ってるけど、短期的に物事を見てないので、今回スカッと勝ったからと言ってすぐにタイトルというわけにもいかないと思うし、経験を積まないといけない。経験にまさるものはないので、(期待する)気持ちは分かるけど、ゆっくりと見てもらいたい」と冷静に構えていた。

 ジョナサンは「那須川選手はスピードもあって素晴らしいボクサーだと思うが、自分自身も同等かそれ以上に素晴らしいボクサーだと信じているので、それをお見せしたい。自分の右のパンチに注目が集まってるようだが、自分はオールラウンドファイター。何が当たるかはその時にならないとわからない。やるべきことを遂行できればいい試合になるし、パンチも当たると思う。勝つことに何の疑いもないから今ここにいる」と、天心攻略に自信を見せていた。