(17日、第106回全国高校野球選手権福岡大会5回戦 飯塚13―4柳川) 9点を追う七回表、柳川の一田(いちだ)直樹選手(3年)が打席へ。「負けたくない」。4球目を振り抜くと、右中間を抜く二塁打に。反撃ののろしをあげた。 初回に10点を奪…

 (17日、第106回全国高校野球選手権福岡大会5回戦 飯塚13―4柳川)

 9点を追う七回表、柳川の一田(いちだ)直樹選手(3年)が打席へ。「負けたくない」。4球目を振り抜くと、右中間を抜く二塁打に。反撃ののろしをあげた。

 初回に10点を奪われる苦しい展開。それでも諦めるわけにいかなかった。闘病中の1学年下の後輩がいる。勝利をプレゼントしたい、との思いで、3打数3安打と活躍した。

 五回コールド負けを防ぐのにも貢献したが、勝利は遠かった。悔しさは、その後輩に晴らしてもらいたい。「元気になって、自分の背番号4を背負ってほしい」とエールを送った。(山本達洋)