現地時間の7月17日、U―23サッカー日本代表はパリオリンピック前のラストマッチとなる親善試合を行った。その試合後、観客が大岩ジャパンを讃えた。  驚きの光景だった。それは、試合後にサッカー日本代表の選手らがフランス・トゥーロンにあるスタ…

 現地時間の7月17日、U―23サッカー日本代表はパリオリンピック前のラストマッチとなる親善試合を行った。その試合後、観客が大岩ジャパンを讃えた。

 驚きの光景だった。それは、試合後にサッカー日本代表の選手らがフランス・トゥーロンにあるスタッド・マイヨールの場内を一周し終わったあとのことである。ベンチ前から時計回りでピッチを周り、それぞれの席に対して挨拶。そして入場口方向に戻ってきたとき、メインスタンドに座っていた観客が立ち上がり、拍手を送った。

 この試合に駆け付けていたサポーターの数は1万1千人以上いるが、そのほとんどがフランス代表を応援する現地の観客だった。日本代表サポーターはゴール裏に陣取れず、バックスタンドと南側のゴール裏の間の最上部に固まっていた。つまり、メインスタンドで選手を称えたのは現地のサポーターで、欧州の強豪国を支える人々にその戦いぶりが称賛されたのだった。

■オーバーエージは対照的な活用に

 優勝候補の一角と目されるフランス代表を相手に、大岩ジャパンが先制。ホームチームがリズムを作ろうとする中での前半25分、藤田譲瑠チマがゴールを決める。しかし、フランスも意地を見せて後半2分にFWオリーゼがゴールを決めて試合は1-1で終わっていた。

 フランス代表は金メダルを目指し、オーバーエージを上限いっぱいに活用。FWアレクサンドル・ラカゼット(リヨン)、FWジャン・フィリップ・マテタ(クリスタル・パレス)、ロイク・バデ(セビージャ)の3人をこの試合でも先発させていた。

 日本代表はオーバーエージを用いることができず、パリ五輪には23歳以下の選手で挑むことに。そうした中でもフランスを相手に粘り強い戦いを見せたことが、現地での評価を高めたようだ。

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