現地時間の7月17日、フランス・トゥーロンでU―23サッカー日本代表と同フランス代表が親善試合を戦った。  パリオリンピックを前にしたラストマッチだけに、両チームにとって気合の入る一戦となった。日本代表としては、開催国にして優勝候補という…

 現地時間の7月17日、フランス・トゥーロンでU―23サッカー日本代表と同フランス代表が親善試合を戦った。

 パリオリンピックを前にしたラストマッチだけに、両チームにとって気合の入る一戦となった。日本代表としては、開催国にして優勝候補という最高の相手を前に現在地を確認するため、フランス代表としては勝利して勢いに乗って本大会に挑むためだ。

 そんな試合前に、メインスタンド前では両指揮官がまさかの姿を見せた。フランス代表を率いるティエリ・アンリ監督が大岩剛監督の元へと挨拶に足を運び、そのまま話し込む。その様子をカメラマンが撮影していると、アンリ監督はカメラマンの方向へと体と顔を向けて、手振りを使って撮影を要求。和やかな雰囲気の中で構図を自ら作って、試合前とは思えぬ2ショット撮影が行われた。

 キックオフを前に互いに称え合うだけあって、試合も互いに譲らない。日本代表が藤田譲瑠チマの得点で先制するが、後半立ち上がりにフランス代表も意地のゴールを決める。結局、試合は1-1で終わった。

■パリ五輪に挑む2人

 ティエリ・アンリ監督は1977年8月生まれの現在46歳で、現役時代はスピードに乗ったドリブルを武器に得点とアシストを量産。アーセナル、ユヴェントス、バルセロナなど、欧州の強豪クラブを渡り歩いて、世界的プレイヤーとして輝かしい実績を残し続けた。

 引退後はベルギー代表のコーチを務めたほか、モナコで監督も経験。昨年から、パリ五輪世代のチームを率いている。

 大岩剛監督は1972年生まれで、ジュビロ磐田鹿島アントラーズで現役時代を過ごし、引退後は鹿島の監督を務めて数々のタイトルをもたらしていた。

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