「巨人4-3阪神」(17日、東京ドーム) 阪神は近本、中野の1、2番を先発から外すなど打線を大幅に組み替えて臨んだが、2連敗で2カード連続負け越し。首位・巨人と2・5差となった。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は1番に起用された野口恭佑…

 「巨人4-3阪神」(17日、東京ドーム)

 阪神は近本、中野の1、2番を先発から外すなど打線を大幅に組み替えて臨んだが、2連敗で2カード連続負け越し。首位・巨人と2・5差となった。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は1番に起用された野口恭佑外野手に言及。経験を糧に成長を期待した。

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 1番起用された野口選手は走攻守に、いい経験をしていると思います。2点リードの三回は1死一塁から丸選手の右前打で一走の井上投手に三塁までの進塁を許すシーンがありました。打球に対してチャージがやや甘く、送球も浮いてしまいました。16日には二塁けん制死もありました。

 ただ、今は場数を踏むことが自分の財産になります。自分も経験がありますが、失敗なしに成長はありません。まず1軍の試合に慣れることが、来年、再来年、そしてレギュラー取りへ、つながっていくはずです。

 この日は3打数無安打1四球でしたが、打撃は魅力たっぷりです。まずバットをしっかり振れることが素晴らしいですし、自分のスイングで変化球に対応できています。振れるといっても目いっぱいフルスイングしているだけではありません。技術的に言うとタイミングの取り方に“力み”が見られません。脱力して振れるからバットのヘッドが走ってきます。それが対応力につながっているのでしょう。長打という点でも、キャンプから前川選手と共に目立つ存在でした。一日一日を成長の糧にして、森下選手らと高いレベルで競い合ってほしいと思います。