「巨人4-3阪神」(17日、東京ドーム) 左翼スタンドが一番の盛り上がりを見せた。「代打・近本」のコール。大歓声に応えるように、執念の一打を放った。阪神はこの日は打線が大改造され、6月29日・ヤクルト戦以来、今季3度目のスタメン外に。それ…

 「巨人4-3阪神」(17日、東京ドーム)

 左翼スタンドが一番の盛り上がりを見せた。「代打・近本」のコール。大歓声に応えるように、執念の一打を放った。阪神はこの日は打線が大改造され、6月29日・ヤクルト戦以来、今季3度目のスタメン外に。それでもすぐに出番は訪れた。

 2-2の五回。小幡が四球を選ぶと、大竹が犠打を成功。野口も四球で1死一、二塁となった。ここで相手先発の井上が降板し、右腕の船迫にスイッチ。植田に代わって近本がコールされ、今季初めて代打の打席に立った。

 その初球だった。147キロ外角直球に迷わずバットを振り抜いた。鋭い打球は一、二塁間を破り右前へ。「ヒットになってよかったです」。二走・小幡は一気に本塁を狙った。しかし右翼・丸の好返球で惜しくもタッチアウト。岡田監督がリクエストを要求したが、リプレー検証でも判定は覆らなかった。

 ただ、追いつかれた直後の大事な場面で気迫の一打を放ち、2死一、三塁に好機を拡大。渡辺の一時勝ち越し適時打を呼んだ。その後は中堅守備に就き、いつもと変わらず安定したプレーを披露。最後までグラウンドに立ち続けた。普段とは違う途中出場の難しさについては「特にないです。別に感じるとかは。打つだけなので」と淡々。どんな場面でも“さすが”の一打を放ち、次戦こそチームに白星をもたらす。