「高校野球広島大会・2回戦、広島商9-3広島城北」(17日、鶴岡一人記念球場) 2回戦5試合が行われ、広島商が広島城北に快勝し、3回戦に駒を進めた。エース・西川雄也投手(3年)が四回から今夏初登板を果たし、3回2失点(自責0)でまとめた。…

 「高校野球広島大会・2回戦、広島商9-3広島城北」(17日、鶴岡一人記念球場)

 2回戦5試合が行われ、広島商が広島城北に快勝し、3回戦に駒を進めた。エース・西川雄也投手(3年)が四回から今夏初登板を果たし、3回2失点(自責0)でまとめた。継投を武器としているチームにおいて、投手陣の軸となる右腕の最後の夏が幕を開けた。

 この夏、初めて上がるマウンドにエース・西川でも緊張していた。「少し硬くなったかもしれません」。3回3安打2失点(自責0)の投球を大粒の汗を流しながら振り返った。

 7点リードの四回に出番が来た。先頭に中前打を浴びると、その後は失策や四球も絡み、この回2失点。「カウントを取る球と打ち取る球を、自分の中で区別できていなかった」と反省点を口にした。

 しかし、2イニング目以降は「ミットに投げることに集中した。悪い中でも改善出来た」と修正。五、六回を無失点で抑え、役割を終えた。

 昨夏も経験している右腕だが、エースナンバーを背負って迎える最後の夏は「プレッシャーというか、自分の中で背負い込んでいる部分もある」と重圧と戦っている。

 チームの武器は継投。それは西川も理解している。「自分一人じゃなくて、きょうみたいに継投でつないでいきたい」と与えられたポジションで腕を振っていく覚悟だ。

 初戦に続く快勝で3回戦へ駒を進めた。「無駄な球が多くて、守備からリズムを取ることが出来なかった。次の試合から調整していきたい」と西川。経験豊富な右腕がチームを聖地まで引っ張っていく。