「日本ハム6-2楽天」(17日、エスコンフィールド) 日本ハムが3カード連続勝ち越し貯金「1」。Aクラスを争う楽天との直接対決を勝ち越して単独3位に浮上した。初回に水谷の先頭打者初球本塁打で先制。三回に万波の13号ソロで加点。1点差で迎え…

 「日本ハム6-2楽天」(17日、エスコンフィールド)

 日本ハムが3カード連続勝ち越し貯金「1」。Aクラスを争う楽天との直接対決を勝ち越して単独3位に浮上した。初回に水谷の先頭打者初球本塁打で先制。三回に万波の13号ソロで加点。1点差で迎えた八回にはマルティネスの2点二塁打、石井の2点適時打で突き放した。先発・金村は初完投は逃したが九回2死まで投げて2失点で4勝目を挙げた。

 この日、オールスタープラスワン投票での初出場が決まった水谷。ファンへの御礼となる一発を「ファンの方々が熱心に投票していただいたお陰。晴れ舞台で感謝の気持ちが伝えられた。僕自身、いちばんいい伝え方ができたのかなと思います」と喜んだ。

 歓喜に沸くヒーローインタビューでは、異例の“おねだり”だ。田宮の応援歌が完成したばかりだが「僕も作ってほしいなー」と小声でポツリ。ファンに頼み込んだ。その後の取材対応では「(お立ち台が)一番伝えられるところだと思うので、ぜひお願いしますっていう感じですね」と明かした。

 “おねだり”するほどほしい個人応援歌。漠然としたイメージはある。「カッコイイ言葉とかもいいですけど、ファンの皆さんで子供から大人まで『次、水谷の応援歌楽しみだな』と思ってもらえるような応援歌がいいと思います」と切り出すと、注文の多い料理店状態だ。

 「ファイターズでいうと“稲葉ジャンプ”とか、ファンの方が楽しみにしている応援歌だと思うので、そういうカッコイイヤツがいいな」。さらに「ひとつ注文をつけてしまうと『かっとばせー水谷』はやめてほしいです」。続けて「もっと注文を付けてしまったら前奏が欲しいです」となかなか高いハードルを設定した。

 球宴出場となれば、もはや球団の“顔”。個人応援歌完成へ期待を膨らます。「自分も球場も巻き込んでいく曲になったらいいですね」。球場一体となって盛り上がることができる曲を、心待ちにしていた。