パリ五輪の開幕が9日後に迫った17日、パリのイダルゴ市長はトライアスロンの水泳などが大会で実施されるセーヌ川を遊泳した。水質の衛生基準に対する懸念が消えないなか、自らが泳ぐことで川の安全性をアピールした。 イダルゴ氏は同日午前、大会組織委…

 パリ五輪の開幕が9日後に迫った17日、パリのイダルゴ市長はトライアスロンの水泳などが大会で実施されるセーヌ川を遊泳した。水質の衛生基準に対する懸念が消えないなか、自らが泳ぐことで川の安全性をアピールした。

 イダルゴ氏は同日午前、大会組織委員会のエスタンゲ会長らと一緒にパリ中心部の4区で、川岸からセーヌ川に入った。付近の橋の上から市民らが見守るなか、数十メートルをクロールで遊泳。事前に「練習している」と話していた水泳の腕前を披露した。

 大会関係者や市幹部ら数十人がイダルゴ氏に続いて川に入り、ボールで遊んだり、自由に付近を泳いだりした。イダルゴ氏は遊泳後、記者団に「幸せだ。少し冷たかったが、水質は良かった」と喜んだ。来年には市民の遊泳実現を目指す考えを示し、セーヌ川の浄化が「パリ五輪の大きな遺産になる」と強調した。