(17日、第106回全国高校野球選手権福岡大会5回戦 久留米商0―3九州国際大付) 3点を追う七回裏2死一塁の守り。久留米商の田中滉大(こうだい)捕手(3年)は走る構えに入った一塁走者の動きを見逃さなかった。 二塁に投げた球は遊撃手のグラ…

 (17日、第106回全国高校野球選手権福岡大会5回戦 久留米商0―3九州国際大付)

 3点を追う七回裏2死一塁の守り。久留米商の田中滉大(こうだい)捕手(3年)は走る構えに入った一塁走者の動きを見逃さなかった。

 二塁に投げた球は遊撃手のグラブに収まり、楽々アウトに仕留めた。

 昨秋の県大会5回戦、二塁への悪送球がきっかけで失点し、大差での敗退につながった。上半身だけで投げてしまう不安定な投げ方を直すために取り組んだのが、直径160センチほどの農業用トラクターのタイヤを使ったトレーニングだ。スクワットの姿勢で後ろに引きずる。下半身の筋肉を徹底的に鍛えた結果、送球は安定し、本大会では1盗塁を許すのみだった。

 0―3で敗れたが、取り組んだ練習には確かな手応えを感じた。「これからの野球に生かしたい」(太田悠斗)