(17日、第106回全国高校野球選手権千葉大会4回戦、八千代1―8東海大浦安=8回コールド) 八千代の捕手・田村柊太郎(3年)の顔は、まだ少し腫れていた。でも「もう、痛みは全然ありません」。 千葉大会の開会式があった6日。式典後の練習試合…

 (17日、第106回全国高校野球選手権千葉大会4回戦、八千代1―8東海大浦安=8回コールド)

 八千代の捕手・田村柊太郎(3年)の顔は、まだ少し腫れていた。でも「もう、痛みは全然ありません」。

 千葉大会の開会式があった6日。式典後の練習試合で顔面に死球を受け、病院に搬送された。

 初戦まで5日しかなかった。不安だった。

 でも、村上泰晟(3年)が励ましてくれた。「お前なら大丈夫」と背中を押してくれた。

 11日にあった日大習志野との初戦(2回戦)では、まだ顔が腫れるなか、六回裏に適時二塁打を放ち2打点。7―5でチームは勝利した。

 そして、この試合。エースの鈴木祐太郎(3年)が2番手で登板した。ずっと一緒にバッテリーを組んできた。鈴木の家族も田村を気にかけ、死球を受けたときも冷やしてくれ、何かあればいつも声をかけてくれる。だから。「絶対勝たせてやるんだ」

 勝てなかった。しかし、仲間は体をはって投球を止める姿に感謝してくれた。

 こちらこそ、感謝したい。「どんな状況でも仲間の声が支えてくれた」=柏の葉(芹沢みなほ)