(17日、第106回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 同志社香里2―1大阪学院大) 「まさかですね。正直、まさかです」 大阪学院大の辻盛英一監督は、試合後の取材で開口一番に答えた。 今春の府大会では、履正社、大阪桐蔭と「大阪2強」を破って…

 (17日、第106回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 同志社香里2―1大阪学院大)

 「まさかですね。正直、まさかです」

 大阪学院大の辻盛英一監督は、試合後の取材で開口一番に答えた。

 今春の府大会では、履正社、大阪桐蔭と「大阪2強」を破って初優勝を果たした。

 1996年春の選抜以来で、夏は初めてとなる甲子園出場へ――。主将の今坂幸暉(ともき)は「真っすぐに振りまけないように練習してきた」。あえて目標は「日本一」と高く定めて、やってきた。その初戦だった。

 芯で捉えた打球は、相手に阻まれた。一回2死での3番今坂の大飛球は、右翼手の好捕に阻まれ、二回無死で4番中山悠紀の当たりも中堅手にダイビングキャッチされた。

 捉えきれない焦りもあったのだろう。硬さも出た。四死球などで好機をつくっても、要所で変化球でかわされ、相手右腕を打ちあぐねた。八回に1死から3連打で1点を返すのが、精いっぱいだった。

 「試合前、アクシデントもあると思うけれど、冷静にいこうと(みんなに)話した。でも終盤になるにつれて、春に勝ったというプレッシャーを感じるようになった」と今坂。春の大阪王者が、初戦で姿を消した。=シティ信金スタ(大坂尚子)