陸上女子100メートル障害でパリ五輪代表の田中佑美(富士通)が17日、オンラインで報道陣の取材に応じた。今月上旬に世界陸連(WA)が定めるパリ五輪出場資格獲得条件の世界ランキングで39位となって40位以内の出場条件をクリアし、初の五輪出場…

 陸上女子100メートル障害でパリ五輪代表の田中佑美(富士通)が17日、オンラインで報道陣の取材に応じた。今月上旬に世界陸連(WA)が定めるパリ五輪出場資格獲得条件の世界ランキングで39位となって40位以内の出場条件をクリアし、初の五輪出場を決めたばかり。「40人中39位とギリギリ。出場して終わりではなく、39位でもスタートラインに立てたということは、どこまで順位が上がるか分からないという強い気持ちで臨んでいきたい」と意気込んだ。

 対象期間で参加標準記録を突破した上で、6月末の日本選手権を優勝すれば五輪切符獲得だったが、田中は2位。1位の福部真子(日本建設工業)が五輪切符を獲得した。パリ五輪切符は世界ランキングにゆだねる形となっていた。

 大会直後は、寺田明日香(ジャパンクリエイト)の夫から、「明日香さんのためにつくっていた資料を送っていただいた」と、世界ランキングを巡る他国の状況などを深夜3時まで調べていた。ギリギリランクインはしている計算となったが、発表日とされていた7月2日は一日中サイトを何十回と更新し、22時に就寝。3日1時に「ふと目が覚めたら更新されていた」と、吉報を確認した。

 「無理かもしれないと言っていたので、逆にオリンピックでちゃんと走れるんだろうかという不安が最初はきました。時間がたつにつれて腹がくくれてきたという感じです」。初めて手にした夢舞台への切符を無駄にはしない。