(17日、第106回全国高校野球選手権広島大会2回戦 広島商9―3広島城北) 四回2死一、二塁、広島城北の二塁走者・向井順平選手(3年)は、つった右足のふくらはぎを気にしていた。 7点差を追いかける場面。打席の中野斗陽(とうや)選手(同)…

 (17日、第106回全国高校野球選手権広島大会2回戦 広島商9―3広島城北)

 四回2死一、二塁、広島城北の二塁走者・向井順平選手(3年)は、つった右足のふくらはぎを気にしていた。

 7点差を追いかける場面。打席の中野斗陽(とうや)選手(同)が右翼へ長打を放つと、本塁前で転びながらも生還した。一塁走者も続いて、2点を返した。三回の守備で失策し、一挙7点を奪われ、責任を感じていた。

 六回の攻撃を終えてベンチに下がると、仲間を見つめながら勝利を願った。だが、チームは昨夏準優勝の広島商から追加点を奪えずに敗れた。「強いチームに勝つためにやってきた」。途中交代の4番は悔しさをにじませ、一足先に着替えた制服姿で球場を後にした。(根本快)